小学校の入学が近づき、
そろそろ小学校と「ふー」のアレルギーについて話す必要を感じはじめました。
当時は、卵・ごまの完全除去、脱脂粉乳や乳糖以外の乳製品の除去中でした。
「めい」がもらってくる給食の献立表には、卵とゴマと乳製品のオンパレード。
もちろん、給食をそのまま食べることはできないので、お弁当持参でしょう。
でも、食べられる献立は食べさせてやりたいし、給食当番もしたいでしょう。
守られてきた保育園と違って、まわりじゅうにアレルゲンがある毎日です。
「ふー」はこれらの食材に、どの程度、気をつけなければいけないのか?
みんなと一緒に食べられるのか、一人で別の場所で食べなくてはいけないのか?
微量でも反応するのか?どのくらいの量で反応するのか?を知る必要がありました。
この時点でもうすぐ6歳だった「ふー」は、血液検査でIgEの値が1962。
ダニやハウスダストのRASTは100以上、クラス6のままでしたが、
卵白がクラス3、卵黄がクラス2、と下がってきていました。
主治医に相談すると、
「今までの症状からアナフィラキシーの恐れがあるため、設備の整ったところで」
と、大学病院に入院して、食物負荷試験をおこなうことになりました。
アレルゲンの食材を実際に口にしてみるのです。
まず、卵負荷試験の1泊2日入院にのぞみました。
卵は、卵白だけ卵黄だけというのは現実にそぐわないので、
全卵1個を固ゆで卵にしてフードプロセッサですりつぶし、持参しました。
もし、これを2分の1ほど何事もなく食べられれば、
クッキーや天ぷらの衣やつなぎ程度の卵の解除ができるかも、と期待したのです。
入院の手続きも済み、落ち着いたところで、いよいよ、負荷試験開始です。
まず、生理食塩水の点滴で血管確保されました。
アナフィラキシー反応が起きると、血管収縮して静脈が確保できなくなるそうで
いつでも薬を点滴できるようにするためだそうです。
いつもの食事前のように、インタールを3袋(1.5g)飲んで
20分ほど待ち、血圧と脈を測りました。
いよいよ、前述のすりつぶした固ゆで全卵のうち、
豆粒程度の量を口に入れてすぐに出させました。
15分待って何も起こりません。血圧と脈測定。
次に、ティースプーン3分の1ほどを飲み込ませました。ドキドキ。
生あくびが出はじめました。でも大丈夫。15分たって血圧と脈測定。
次は、ティースプーン2分の1ほどを飲み込ませました。ドキドキ。
生あくびと目の下にクマとひじの内側に発疹が1つ。でも大丈夫。
血圧と脈測定。30分たちました。
次は、なんと、ティースプーン1杯。ドキドキ。大丈夫かしら?
「のどがいたい」「舌と口の中がぴりぴりする」「しんどい」と言いはじめました。
「あーあーあー」と大きな声をあげます。診察用の椅子をくるくるまわしたり、
うろうろ歩き回ったり、ベッドの上に乗ったり落ち着きがなくなりました。
それから、「ねんねする」と言ってベッドに横になりました。
「気持ち悪い」「吐きそう」血圧は少し下がっています。
30分後、「もう大丈夫、いたくない、しんどくない」とおさまりました。
次は、ティースプーンにもう1杯。
やはり、「のどがいたい」「口の中がかゆくてピリピリする」
「気持ち悪い、吐きそう、しんどい」ベッドに寝ころがってしまいます。
落ち着かない感じで横をむいたりうつぶせになったり。血圧低下がみられました。
「これ以上やるともっと症状がでるのは明らか」ということで、
ここで終了となり、点滴から抗ヒスタミン薬を入れました。
すると、すぅーっと落ち着きを取り戻して目に見えておとなしくなり、
「もうしんどくない」。血圧も元に戻りました。
摂取した総量は全卵10分の1(5グラム)でした。
夜間に遅延型アレルギーとして喘息がでるかも、ということで
一晩泊まりました。オノン服用や吸入はいつもの家でやっている
とおりにしました。夜間は特に何も起こりませんでした。
以上が卵の負荷試験の様子です。内心非常に怖かったのですが、
医師が3人、看護士が1人ついていてくれ、安心してできました。
「ふーが卵を食べてる」というのは、なかなかの経験でした。
負荷試験の結果は、「卵の含まれる製品を摂取した場合や、
卵の含有が明らかでなくても、嘔気、痒み、喘明などの症状が出現した場合は
セレスタミンを内服する。食事は除去食を継続する。」といったものでした。
セレスタミン(ステロイド錠剤)の内服で対処できる量が広がりました。
前は、微量摂取でもショックを懸念していたので、例えば、保育園で、
友達の衣服についたものや落ちているものが指についたその指を指吸いしても、
卵10分の1個までなら薬で対処できる、とわかりました。
これは、とってもうれしいことです。
少しずつでも、ましになっていってるのは、未来に希望が持てますよね。
「卵10分の1個でも血圧低下を起こす」「除去食は続く」
「例えば、卵半分食べたら、かなり血圧が下がってショック状態になるであろうから、
やはり即時型反応に気をつけ続けなければならない」というふうにとらえるとつらい
ところですが、でも、生れてはじめて卵を食べてみて、どの程度の反応とわかったので
やっぱり、「やってみてよかった。」と思いました。
ま、少しずつでもよくなっていくのがわかった、と明るい気持ちになりました。
アレルゲン摂取で目に見えて落ち着きがなくなったのは、ひとつの発見でした。
「脳内にもヒスタミンがあるので何だか落ち着かなくイライラする」のだそうです。
「めい」のADHDとも関係あるのでしょうか???
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